同志社女子大学は、2026年10月24日に創立150周年を迎えます。
この節目にあたり本学では、学生が授業内で記念ロゴマークの制作に取り組み、検討の結果、上川有紗さん(学芸学部メディア創造学科4年次生)が制作したデザインに決定しました。
ロゴデザインコンセプト
正面からの風を切って進む、強い女性の姿をモチーフに、同志社女子大学らしさが一目で分かるよう表現しました。これまで築き上げてきたものを土台に、自らの手で未来を創り上げていく大学であるようにという想いを込めました。徽章色である紫色で女性の横顔を、序数を爽やかな青緑色にすることで時と風の流れを表現しました。

同志社女子大学創立150周年記念ロゴマーク決定に至るまでの取り組み
大学も時代に合わせてアップデートし続けなければならない今、女子大に求められるものは何か、そして未来に向けて本学があるべき姿について考えるべく、共通学芸科目「テーマ別講義(Vision150:イメージのビジュアルデザイン)」の夏期集中講義を2023年8-9月に実施し、創立150周年記念ロゴの制作に取り組みました。
集中講義には、学部学科が異なる約50名の学生が参加し、創立150周年のビジュアルアイデンティティを創造することを通して、本学の未来を考える機会になりました。本学に関するアンケート調査の結果をふまえて、グループごとに『同女のイメージ』を共有しながら、ロゴデザインの制作を進めていきました。また、グラフィックデザイナーによるワークショップを受講し、実践的なグラフィックデザインの知識を学ぶなど、創立150周年記念ロゴの制作という難題に対して、学生たちは誠実に向き合い、かつ楽しみながら取り組みました。

授業最終日には成果報告会を開催し、11グループから合計17作品の発表があり、いずれの作品も、「本学がこれからも大切にしたいこと」「未来へ向かってあるべき姿」などが表現されていました。作品は、両キャンパスで展示公開され、在学生や卒業生から感想やコメントも寄せられました。それらも参考にしながら学内での選定を進め、上川有紗さん(学芸学部メディア創造学科4年次生)の作品を記念ロゴマークとして採用することに決定しました。
その後、約半年間をかけてタイポグラフィの専門家である髙木毬子教授の監修を受けながら、デザインのブラッシュアップや文字組みの微調整に取り組み、この度の完成に至りました。

その後、約半年間をかけてタイポグラフィの専門家である髙木毬子教授の監修を受けながら、デザインのブラッシュアップや文字組みの微調整に取り組み、この度の完成に至りました。


ロゴデザイン考案者 上川有紗さんへのインタビュー
Q.ご自身のデザインが採用された感想は?
他にも良い作品があった中で採用してくださったこと、非常に嬉しかったです。考え悩み抜き、試行錯誤し続けたことが採用に繋がったのかなと思います。創立150周年という大きな節目のシンボルに相応しいものとして、更に多くの人に認めてもらえるように、責任を持って最後まで微調整・制作に臨むことができました。
Q.デザインするうえでこだわった点は?
他にも良い作品があった中で採用してくださったこと、非常に嬉しかったです。考え悩み抜き、試行錯誤し続けたことが採用に繋がったのかなと思います。創立150周年という大きな節目のシンボルに相応しいものとして、更に多くの人に認めてもらえるように、責任を持って最後まで微調整・制作に臨むことができました。

Q.ロゴ制作に取り組もうと思った理由は?
私は、メディア創造学科でグラフィックデザインを学んでいます。幼い頃から何かを作り、形にすることが好きです。2023年度の夏期集中講義で、本来であればプロのデザイナーに依頼して終わるところを、学生自らが考えて、実際に作る機会が得られるという点に非常に魅力を感じ、参加したいと思い受講に至りました。ただ単位になるからではなく、作るからには納得のいくものを、精一杯やりきろうという思いがありました。

Q.上川さんが描く、同志社女子大学の未来とは?
同志社女子大学の在学生として過ごしていると、自分が女性である前に、1人の「個の人間」であることをも認識でき、また周りからもそう認知してもらえていると、日々感じます。また、この大学は140年以上の歴史のある大学ですが、学びの内容も時代と共に進化しています。現に私の所属しているメディア創造学科は150年前には当然なかったわけです。この開かれた学びを享受した上で、社会では何が起きているか?何が必要とされているか?そこで自分には何ができるか?女性として、また個人として社会にできることを探る、これが同志社女子大学での学びだと、私は考えています。この大学はこれからも、社会問題・環境問題・国際問題…など様々な課題を抱える、この不安定な時代を強かに生き抜くために、必要な知識と環境を学生に分け与え続けてくれると思います。